200円で美味しいコーヒー活動を始めませんか?
「本物のコーヒー豆から淹れた美味しいコーヒーを飲みたいなぁ……」
ですよね!
「でもやり方わかんないし道具とか揃えないといけないだろうしお金かかりそうだしキッチンの場所も取りそうだし……」
まぁわからんでもない
そんなにお金かけなくてもできます
¥200(税抜き)で美味しいコーヒー活動始められますよ。 まずセリアに行ってコーヒーとかお茶のコーナーで売ってる以下2つを買ってきてください。
あとコーヒーを淹れるのに必要なのは以下ですが、コーヒー豆以外は既におうちにあると思います。多分……
- コーヒー豆 → カルディとかスーパーのレギュラーコーヒーのコーナーで挽いた豆を買えます
- お湯を沸かすもの → 雪平鍋に水を入れてコンロで沸かすとか?
- お湯を注ぐもの → ドリップポットがベストですが急須でもOK!
- コーヒーを飲むもの → 直接淹れるならマグカップがいいです
コーヒーを淹れよう
円すい形の場合はそのままで大丈夫ですが、扇形のドリップペーパーを使用する場合は円すい形に折ります。
マグカップの上にドリッパーを置いて、ペーパーをセットして挽いた豆を入れます。*3
お湯を注いで……………………できあがり!*4
(゚д゚)ウマー
補足説明
その扇形の紙での淹れ方がわからん
「ペーパードリップ 淹れ方」でググりましょう。
見た先でごちゃごちゃうんちくをたれまくってるかもしれませんが、かんたんに言うと「のの字描きながら3回くらいにわけて3分くらいで注げ」です。
コーヒー豆の分量は「自分のお好みで」いいです。とりあえず淹れて飲んで濃すぎたら減らす薄すぎたら増やす。
要はコーヒー豆はお湯には溶けないので、コーヒーってのは豆から出てきたエキスを飲むわけで、コーヒー豆の粉は邪魔なのでペーパーで濾したり、ネルという布で濾したり*5、フレンチプレスという手法で豆は沈殿させて上澄みを使ったりするわけです。
折りたたみのドリッパーを推奨している理由
以前からというか今もダイソーなりセリアなりキャンドゥなりに行けば、コーヒードリッパーは100円で買えます。いわゆるプラスチックの扇形のフィルター用のドリッパーです。
しかし、なぜなのかはよくわかりませんが、この紙の側面が空気に触れているスカスカなドリッパーで淹れたコーヒーは、同じ豆でもちょっと美味しく感じるんです。空気に触れたところから余分なガスが抜けるから美味しくなる説もあるらしいのですが、大事なのは「自分が美味しく感じる」ということです。
元祖スカスカであるコーヒーバネットは割とお値段が高いんですが、セリアのパクリリスペクト商品のコスパは最強と言っても過言ではないので、この際ご紹介しようと思ったわけで。
使い終わったあとに洗うのも楽ですから本当にオススメできます。
ただし私が購入したセリアのドリッパーはかなりフレームが歪んでいたので、ペーパーをきれいにセットするため、手で歪みを矯正しました。するとこんな感じに馴染みます。
ユニフレームのコーヒーバネットは歪んではいなかったですね……
ユニフレーム UNIFLAME コーヒーバネット cute(キュート) 664025
- 出版社/メーカー: ユニフレーム
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お湯を注ぐやつが欲しい人
「ドリップポット」ですね。上の写真に写っているのはタカヒロのドリップポットです。
いい道具は人生を豊かにしてくれます。私が持っているポットよりも注ぎ口が細くなった「雫」がさらに良さそうです。
- 出版社/メーカー: タカヒロ
- メディア: ホーム&キッチン
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挽いた豆じゃなくて「豆のまま」で買って、淹れる前に自分で挽きたい人
「コーヒーミル」を入手すれば自分で好きなときに好きな挽き加減で挽けます。初めて買うならこのハリオの手動がいいと思います。
似たような定番商品でポーレックスのミルもあり、私は最初にそっちを買って使っていたのですが、その後このハリオのミルを買ってから「こっちの方が収納もしやすいしハンドルもカチッとハマるし使いやすいな」という感想を得ました。
HARIO ( ハリオ ) 手挽き コーヒーミル ・ セラミック スリム MSS-1TB
- 出版社/メーカー: HARIO(ハリオ)
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美味しいコーヒー豆を安く買いたい
私もそう願ってやみません。
ご近所に美味しいコーヒー豆を扱っているお店はありませんか?今までは「コーヒー豆売ってるんだな……」で通り過ぎてたお店、無いですか?
あなたはもうコーヒー豆を買ってそれをコーヒーにして飲めるのです。試しに気になる豆を100gでも200gでも買ってみましょう!え?そんなお店が近所には無い?幸い今はネット通販でコーヒーを取り扱っているお店が山ほどあります。それらの中からあなたのハイコストパフォーマンスコーヒーショップを探しましょう。さぁ、ネットの海にダイブするのです……
自作キーボードキット Zinc を組んだ
今回は monksoffunk(もんく)Zinc/Attack25販売中 (@monksoffunkJP) | Twitter さんによる『Zinc』というキーボードキットを組んだ記事です。
Zincとは
4x6がそれぞれ左右に分割されている48キーのキーボードです。
と書くとまさにレツプリなんですが、Zincが面白いのは通常のキーボードみたいに行方向で斜めにずれた Row Staggered なキーレイアウトになっているところなんです。
Mint60 も同様の斜めレイアウトで、分割自作キーボード初心者に最適と評価されているように、Zinc もまた108キーボードに慣れている人がまず手を出してみるのにオススメなキーボードと言えます。どこで買えるの? ここで買えます 25keys.booth.pm
その他 Zinc の設計思想なんかは、monksoffunkJP さんがこちらに詳しく書かれています。 http://www.sho-k.co.uk/tech/735.htmlwww.sho-k.co.uk
記事内で使用しているツール類はこちらの記事をご参照くださいませ。 hdbx.hateblo.jp
今回のビルドでは、ProMicro 用のコンスルーの代わりに、別途購入したピンソケットを使用しています。
- まずビルドガイドを眺める
- ProMicro を使うので、先にProMicroのモゲ防止 をやっておく。
- 基板を置いて眺める
- ダイオードをはんだ付け
- RGB LED をはんだ付け
- ピンソケットをはんだ付け
- TRRSジャックとリセットスイッチをはんだ付け
- プレートにキースイッチをはめる
- LED の動作確認
- ケースをネジ止め
- 完成
- 所感
まずビルドガイドを眺める
ビルドガイドは http://www.sho-k.co.uk/tech/735.html にあります。一通り最初から最後まで目を通しておきます。
ProMicro を使うので、先にProMicroのモゲ防止 をやっておく。
QMK Firmware の Flash とか、ハードウェアの組立作業中には煩わしいものですので、ソフトウェア的作業を先に済ませておくとあとの展開がスムースです。
基板を置いて眺める
- ProMicro は横方向なんだなー、とか
- 基板の裏表が左右同じなんだなー、とか
- キースイッチの南北が Helix や crkbd とちがって順方向なんだなー
とか感じておきます。
ダイオードをはんだ付け
いつものリードベンダーで足を折り曲げて マスキングテープで固定してはんだ付けします ProMicro のところだけは基板の表につけます
雑な導通チェックを行った#zinc pic.twitter.com/0zVNxxiMXy
— MC 英 (@hdbx) December 9, 2018
RGB LED をはんだ付け
基板の○印とLEDのパッド方向に注意しながら配置します はんだ付けの様子は ↓ を参考にしてみてください
オワタRGB LEDを付けていきます。いつものようにはんだごては220℃で、2つずつ。フラックスは先に塗布しました。 #zinc pic.twitter.com/riu0MbiURV
— MC 英 (@hdbx) December 9, 2018
ピンソケットをはんだ付け
ピンソケットを配置してはんだ付け ProMicro を置いてピンヘッダーでぶっ刺して簡易ソケット化
TRRSジャックとリセットスイッチをはんだ付け
プレートにキースイッチをはめる
乳白色のきれいなプレートにこれまたきれいなスペーサーをつけて キースイッチをはめていきます はめ終わったらはんだ付け
LED の動作確認
USB をつないでチェックしたら、途中で光が途切れてました やっててよかったソケット化。ProMicro を外して LED の Din Dout あたりのはんだ付けをやり直し、無事全点灯*1 きれいやん?
ケースをネジ止め
組んだあとに見えるところは化粧ネジ、見えないところはちょっと安いネジ
こだわりのボトムデザイン
組み合わせるプレートによってキーボードの傾きを変えられます。Zinc のエングレービングもおしゃれです
全部組み合わせるとこんな感じ
完成
キーキャップを着せてあげて完成です
DSA Legacy の RUSH カラーの Ortho キットを選びました☺
乳白色のプレートが LED の光をほどよく透過・拡散するので可愛らしい印象ですねー
所感
Helix や crkbd などの Ortholinear 配列と Iris の Column Staggered 配列に慣れきってしまった自分には、Row Staggered は今更無理なんじゃないか?打ちにくいだけなんじゃないか?という懸念もあったのですが、蓋を開けてみれば何のことはない感じで、非常に打ちやすいのがとっても意外でした。
自作キーボードにはまっていろいろ組みまくってるという沼人にもおすすめですよ!!
この記事は Helix [Eucalyn配列改*2] で書きました。
届かなかったBluetooth Speaker
この記事は「届かないクラウドファンディング Advent Calendar 2018」12月15日版のために書かれました。
え~、Bluetooth Speakerです。
Amazing sound quality via Bluetooth +KNOB
今となっては珍しくもないBluetoothスピーカー。昨年頃からはAIスピーカーとか言っちゃって、さらに機能的になったりなんかしちゃったスピーカーがそれこそ数千円で手に入るという現状ではあります。
しかし、私がこのプロジェクトをバックした2011年頃には、まだまだ世の中にBluetoothでもって遠隔で音声を飛ばして再生するというスピーカーは珍しかったんです。
そしてこのスピーカーにはオリジナルの他に、上位バージョンの「The +KNOB Anaconda」という、Bambooのハウジングを採用し、正面には獰猛な牙を生やしたアナコンダのイメージが入ったグリル、というなんとも中二心溢れるパッケージが用意されていたわけで……*1
もう出資しない理由が見当たらないじゃないですか!?
その後の出来事
2011年 11月
Anacondaを1台手に入れるべく、$240ほど出資しました。まあ当時のUSD/JPYは78円くらいでしたからね。2万円ほどですね。
出荷予定は2012年の1月です。もうワクワクです!!
2012年 1月
12月、1月と1週間に1度程度の頻繁なアップデートがあり、そこそこ順調に生産が進んでいる様子を報告してくれていました。
しかし1月27日にありがちな良いニュースと悪いニュースについてのアップデート。
ハムノイズが定常的に発生している、と。ずっと低周波ノイズがのってるスピーカーなんて嫌です。
2012年 2月~9月
2週間に1度程度のアップデートで、小さな問題(minor issues)があるけれど、生産に向けて準備しているよ、という内容。
つか、1月発送予定なのにバッチリ遅れてるんですけど!?まだ生産してないの?という状況です。
お決まりの中国の工場との生産スケジュールの折衝が難航している、仕上がった試作品に新たな問題が見つかった、との情報。
……お前、モノ作りなめてるだろ?
2012年 10月~12月
ようやくオリジナルスピーカーの生産が終わったとのことで、オリジナルの出荷が開始されました。
Anacondaのバンブーハウジングは苦戦しているそうな。
2013年 1月
オリジナルスピーカーがバッカーの元に届きましたが、音が途中でカットアウトされたりミュートされるという問題があったそうで返品が開始されました。
一部の部品がはんだ付けできてなかったそうな。
これまったく品質管理されてないんじゃないの、という……お前やっぱモノ作りなめてるだろ?
月末にはオリジナルスピーカーの再出荷の案内がありました。Anacondaの音沙汰なし。
2013年 3月
ひと月開けて久しぶりのアップデート。
資金がショートしていることと、AnacondaのBambooハウジングのベンダー(材木屋)に電話を無視されているという内容でした。
もう大体察してます。
2013年 4月
Anacondaのハウジングのベンダーに会いに材木店に行ったが逃げられた、というハートウォーミングもといスラップスティック・コメディもとい、どうでもいいエピソードが語られました。
それが最後のアップデートとなりました。
そして絶望だけが残った。
まとめ
最初はやる気あったんだと思うんですけどね。度重なる不具合と信頼できない材木屋と工場と目減りしていく資金……ハードウェア作るって本当に大変なんですよ。
流石にもう夢が覚めて5年も経過していますので、気付けばUE BOOMやらSonyのSRS-X55やらGoogle Home miniやら、Bluetoothスピーカーが複数手元にある状況です。
この数年で本当にいろんなメーカーがいろんなワイヤレススピーカーを世に送り出してきました。
でも、Anacondaを超える魅力的なデザインのスピーカーは見たことがないので、やっぱり欲しかったなぁー。
ま、とりあえずこの記事で供養できました。な~む~。
*1:残念ながらAnacondaの写真は見つかりませんでした……
届かなかったキーキャップ(ただし金も払っていない)
この記事は「届かないクラウドファンディング Advent Calendar 2018」12月10日版のために書かれました。
今回ご紹介するのはこちらのCF。
HUB - Mechanical Keyboard Key Caps
これはHUB Profileという新しいキーキャッププロファイルでカラフルなセットをみんなで楽しもうぜ!というTheVan Keyboardsさんによるプロジェクトです。
HUB Profileは、高さを抑えたDSAのようなキーキャップでありつつも、タイピング時の運指に合わせて打鍵のし易さが考えられたステップドスカルプチュアな新しいプロファイルでした。そのカラフルなラインナップも相まってズッキュンと私の心を一発でとらえたわけで。
3種類のプロファイル(CHERRY,DSA,HUB)の比較画像
この通り、ありそうで無さそうなプロファイルなんですよね。
キーボードを使うときにパームレストは使いたくない、という方は多いと思うんですが、その場合にキースイッチをKailhのLow Profileスイッチにすると、平べったいキーキャップしか選べない。
かといってMX互換スイッチを選んでも、やっぱりできるだけ低くとなると、DSAないしXDAくらいしか選択肢は無いし、これまた全キー同形状のキーキャップ。
もうちょっと打鍵しやすそうなキーキャップがホギィ……というのがね。
また、HUBはそのカラーリング展開も豊富でした。
Miami風やNuclear Data風など、キーキャップファンにとってはお馴染みのデザインがなんと12種類も。しかもそれらを組み合わせることも考慮されていて、カラートーンが揃えられています。
つまり、見るからに遊べそうなキーキャップたちだったのです。
さらに!驚くべきはその価格。
なんと3セットが$125。6セットなら$200。9セットは$250。$300で12セット全部が手に入るという大盤振る舞い。
キーボードとか、キーキャップとか、そんなにいる?お前、腕何本あんの?
ひょっとして千手観音菩薩?
何をおっしゃるか。キーボードもキーキャップも、いくらあってもいいものです。
運良くMiniVan Hotswap Keyboard KitとHUBキーキャップ3セットのStarter Pack (Early Bird枠で$200)に滑り込むことができ、ワクワクしながら待っていたのですが……
このプロジェクトへのファンディングは、クリエイターによって 2018年4月23日 にキャンセルされました
徐々に出資者も増えてはいたものの、募集期間内に成立するかは微妙な感じだな、と思っていたところ、Project Ownerによるキャンセルで終了。つまり未成立ですのでお金は支払っていません。
最終的なステータスはこちらの通り。
目標金額$500,000に対し、Pledgeは$133,018。26%到達時点でのキャンセルです。今見返してみても成立は厳しい見通しですね。ですが、キャンセルについては前向きな延期であって、プロジェクトは再立ち上げする、と説明がなされました。
希望
国内でも自作キーボード勢が急速に盛り上がっている今、このプロジェクトが再度立ち上がれば、今度は成立するんじゃないかな?なんてことも思ったりしますね。
Kailh Mid-height Switchなんていう、高さを抑えたMX互換スイッチなんかも出てきてますし、それらを組み合わせてキーボードを組めれば面白いものになるんじゃないの?という個人的期待はすごく高いんです。
来年あたり、またやってくれないかなぁ……
自作キーキャップの下型についての考察
はい皆さんこんばんは、@hdbx です。今夜もよろしくおねがいします。
この記事は、自作キーボード Advent Calendar 2018 その3の6日目として書かれました。 adventar.org
(L2K ADAPTERSの話の続きですので、まず↓をお読みください)
キーキャップを作っている過程において、避けて通れないもの
気 泡
L2Kで作った上型と下型を使って、UVレジンでキーキャップをつくるときって、そのまま貼り合わせるとガンガン気泡ができるんですよね。
「気泡は個性」とか言って強がってた時代もあったのですが、やっぱり余計な気泡は無いに越したことはない、というのが真っ正直なところなのです。
また、粘度のあるUVレジンはいいとしても、シャバシャバとした2液レジンを扱おうとすると、やはり塗ってから上型と下型合わせるのではなくて注型、つまり注ぎ入れるやり方でないと、貼り合わせのときに流れてしまうので、キーキャップが作れないわけであります。
そこで今回は気泡が入りにくくて注型できる型について考えます。
試行1:型取り後に穴を開ける
上型は、通常のキーキャップにせよArtisanキーキャップにせよ、なめらかだったり造形されてたりするので、そこに注ぎ入れるための湯口を作るというのは現実的ではありません。*1そうなると、キーキャップの上下を逆にした状態の型に、上から注ぎ入れることが必要です。
上下逆の状態で上から、ということは、つまり下型に「穴」が必要ということになりますよね。
ということで最初に試したのは、 この方法で、キーキャップの側面についてはうまく気泡を入れないように作ることができました。(この写真は完全に失敗してますが)
しかし、ハンドリューターで開けた穴は、すべすべ滑らか真っ直ぐな円柱にはなっておらず、型から抜くときにやや無理抜き気味の抵抗がありまして、型の寿命を縮めそうでした。また軸受けについても同様に湯道があるほうが良さそうということもわかりました。
試行2:先に湯口と湯道を確保してシリコン型を作る
きれいな湯口と湯道を実現するには、やはりシリコン型を作るときに準備しておかねばならないようだな……
そう思った私は、おもむろにプラモ製作材料庫から、プラストラクトの1.5mm六角プラ棒、というマイナーなものを見つけてきて、それを原型用のマスターキーキャップにエポキシ接着剤でくっつけたのでした。 これが結果的にはいい感じでした。まぁ、海外のキーキャップ作ってる動画とか見てると同じ感じのが割と多かったりするので、メジャーなメソッドなのかもしれないんですが……
こちらは上のものとは違う型で、もう少し湯口を広くしたほうがいいのかも、と思って1箇所だけ3mmの丸プラ棒にして作ったものです。 3mmはちょっと太すぎたようで、粘度があるUVレジンなどはいいのですが、ハイキャストのようなシャバシャバの液体を注型するときは、ちょっと途中で注ぐ勢いを緩めると途端に気泡が混じってしまったりしました。今は2mmの丸プラ棒を使っています。
2液レジンをキーキャップ型に注入している動画です pic.twitter.com/WEw7NUZq0E
— はなぶさ (@hdbx) 2018年12月5日
キャスト後の整形
以上のような方法でつくったキーキャップの仕上げ方法です。
余分をデザインナイフでカットして……
底面を平ヤスリやスリスリBARできれいに均して……
※スリスリBAR最高にオススメです
シモムラアレック 職人堅気 スリスリBAR プラモデル用工具 AL-K40
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はいできあがり!
とまあこんな感じで、楽しい自作キーキャップライフを送っております。
気付けば今年も残りはあと僅か。来年も楽しい自作キーキャップライフを送りたいものだと思いつつ……
「この記事はIris (Aliaz Silent Tactile w/GMK Plum and Nillpo Cable)で書きました。」
*1:やってやれないことはないと思いますが、キャスト後の処理が大変そう
届かなかったエスプレッソマシン
この記事は「届かないクラウドファンディング Advent Calendar 2018」12月5日版のために書かれました。
ご多分に漏れず(何が?)、私も昔はよくクラウドファンディングに参加したものです。 時期で言うと、2010年頃から2012年頃が多かったでしょうか。
前置きはこれくらいにして届かなかったもの紹介しますね。え~、これはエスプレッソマシンです。
PID-Controlled Espresso Machine ZPM Espresso
最近はデロンギのとかが人気なんですかね、エスプレッソマシン。価格.com を見てるとそんな感じですよね。コーヒー好きにとっては自宅にエスプレッソマシンを置く、というのが一つのささやかな夢と申しますか、そういう感じがね、あるの、わかってもらえますかね?
で、まぁ割とお高いんですよね。Rancilio Silviaとかね。La Pavoniとかね。まぁ人気どころのやつは当時から大体10万円オーバーでした。
【並行輸入】Rancilio HSD-SILVIA Silvia Espresso Machine エスプレッソマシン
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La Pavoni(ラ・パボーニ) エスプレッソコーヒーマシン プロフェッショナル PLH
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で、エスプレッソというのは高温のお湯を高圧でシュバァァッ!!ってやって作るものなのですが、その湯温制御をサーミスタのON/OFFで行うタイプと、より最適な湯音調整が可能なPID制御で行うタイプと、がありましてですね(このあたりはもう記憶も曖昧ですが……)まぁ後者の方がもちろんお高いんですよ。
で、このマシンは、$400もしないのに、そのPID制御ができるスグレモノなわけです!!
もう出資しない理由が見当たらないじゃないですか!?
その後の出来事
2012年 1月
1台手に入れるべく、$370ほど出資しました。まあ当時のUSD/JPYは78円くらいでしたからね。3万円ほどですね。
出荷予定は2012年の12月です。もうワクワクです!!
2012年 4月
お決まりの当初デザインからの変更のアップデート(CoolなグリーンのOLEDがチャームポイントだったのに、LCDスクリーンへ)に、バッカーたちから罵声が飛びます。また試作タイムラインも当初見積もりから数週間ずれ込むよ、とのご報告。
2012年 7月
全く試作の状況も見えないというか教えてくれないのに、のんきなオンラインMeetingを行うというアップデート。「本当に予定通りの日程でモノ届くのかよ!?」というバッカーからの当然の突っ込みがコメント欄に目立ってきます。
2012年 9月
ようやく肝心のハードウェアに関わるアップデートがありました。試作基板を写真付きで紹介し、工場がある中国へ行ってくるぜ!という内容。
バカなバッカーたちは一様にホッと胸を撫で下ろしました。「その調子でやってくれよな!」「くそ!俺は赤いのを頼むべきだったぜ!今からでも筐体色は変えられるのかい?」という心温まるコメントを見ると頬に温かい水が流れます。
2012年 12月
UL認証だのファームウェアの開発だの、いろんな山積みの問題はあるんだけど、そいつは大したことじゃあない。だが、急いでダメな製品を世に出すのは良くないだろう?わかってもらいたい!申し訳ないが予定が後ろにずれ込むんだ……という長文アップデート。
新しい出荷予定は2013年4月下旬~6月上旬になりました。バッカーはまだ彼らのことを信じています。
2013年 4月
UL認証不合格と数々のQC Issues……モノ作るってレベルじゃねーぞ!という写真が示され、しかしバッカーたちは正直に状況を見せてくれる彼らのことが大好きでした。タイムラインを引き直さなきゃいけないんだ……という彼らの言い分にも寛容に理解を示し、その割に彼らは新しいタイムラインをなかなか見せてはくれませんでした。まあ、その後、カラフルな試作筐体の写真がアップされたりして、障害はあるものの着実に前進しているように思えたんですよね、当時は。
2013年 7月
新しい出荷スケジュールが発表されました。
2013年9月下旬~10月下旬です。楽しみですね。
2013年 12月
なぜか最初は50台の試作を出荷して、それらをベータテスターがチェックするというよくわからない流れになっていました。UL認証には未だ合格していません。
2014年
ベータマシンが予定通り動いていなかったり、UL認証テストで最後のテスト項目をやり直せと言われたり、色々な理由を付けられてのびのびです。
2015年 1月
前年12月にCOOを努めていた人物が突然会社を去り、このプロジェクトを整理せざるを得ないことが通達されました。返金ももちろん無理とのことです。
すでに前年あたりから不穏な感触を掴み取っていたバッカーたちからは145件のコメントが付き、プロジェクトは終焉を迎えたかに思えました。
2015年 3月
まだプロジェクトは死んじゃいない。まだ決まってはいないから何も言えないけど、このプロジェクトを軌道に乗せるための動きがあるんだ!きっとそのうちいい報告ができると思うよ!という予期せぬアップデート。もう諦めていたのに、そんな期待をもたせるようなことを言うんじゃないよ……
2015年 10月
Decent Espresso ってところに彼らがやろうとしたことのIPと出資者のメーリングリストを売り渡して、そこから$200だかのバウチャーコードあげるから、ウチの$800のエスプレッソマシンをオトクに買えまっせ!というクソofクソのようなアップデート。実際、知りもしないその業者からメールが来ました。誰が買うか!!!本当に後味が悪い終わり方しました……
まとめ
この頃のKickstarterはまだレンダーだけでもProject立てて集金できてたあたりだったかと記憶していて、特にハードウェアはProject成立後の製品化成功率がひどかった時期です。いい夢見させてもらったぜ!あばよ!!って感じですね。この記事でようやく供養できました。な~む~。
L2K ADAPTERS で Artisanキーキャップ を作ろう
はい皆さんこんばんは、@hdbx です。今夜もよろしくおねがいします。
この記事は、自作キーボード Advent Calendar 2018 の3日目に、自キャ沼への誘いを主な目的として書かれています。 adventar.org
(L2Kをご存知無い方は、まず↓をお読みいただくことをオススメします。)
オリジナルのArtisan(アーティザン/アルチザン)キーキャップを作ってみたい
Artisanキーキャップ、いいですよね。見てるだけでも楽しいです。でも、自分で作れたらもっといいよなぁ。キーキャップの複製をしているうちに、こういう思いが湧き上がってくるのは至極自然なことですよね。
朧げだったArtisan製作の夢が、L2Kで遊んでいるうちに、「Artisan製作、割と現実味あるんじゃないの?近くに来てるんじゃないの?あと少しなんじゃないの?」と感じるようになってきたわけです。
じゃあ、どうすれば作れるか考えてみようじゃないかと。
どうやってArtisanを作るか
L2Kで遊んだので、既存のキーキャップの軸受けを流用してCherry MX軸が作れることはわかりました。では作らないといけないのは上の型です。どーいうもんでもって、あんなクリーチャーやらオモロイカタチを作るんやろ?
私はTwitterで聞いたりRedditやgeekhackを検索したりググったりしまくり、とりあえず一つの解答に辿り着きました。
樹脂粘土
スカルピーやオーブン粘土と呼ばれる、常温でこねくり回してる間は柔らかいけど、オーブントースターで焼くとカチカチに固まる粘土です。焼かない限り固まらないので、時間の制約を受けずに納得出来るまで造形できるそうです。いいじゃないですか。
樹脂粘土と言ってもたくさん種類がありますが、今回選んだのはグレイスカルピーという粘土です。
プラモデルの塗装前に吹き付けるサーフェイサーの定番色でもある「グレイ」という色は立体物の陰影がわかりやすく、傷や凹みも含めて造形の詳細を確認するのに適しています。また硬化後の処理のし易さ等の評価も良かったというところが選択の決め手となりました。
温度調整機能付きオーブントースター
樹脂粘土を硬化させるためにはオーブントースターが必要です。グレイスカルピーの場合は130℃で、というような温度の指定がありますので、温度指定ができるものでないと安定して焼成することができないそうです。また、焼くときに謎の化学物質が発生するという話も見かけましたので、キッチンのオーブントースターとの共用は絶対にダメらしく。
タイマーもできれば30分まで設定できるものの方が良い*1、というような意見も見かけた気もしましたが、予算と自分の部屋のスペースの都合に折合いをつける過程で見なかったことにして、最終的にはコイズミのKOS-1013/Sを買いました。今はもう廃盤なのかAmazonでは見当たらないので、これなんかがいいんじゃないかと思います。
造形のための土台作り
粘土をこねてキーキャップを作るとなると、手持ち出来る土台を作る必要があります。いろんなやり方があるとは思いますが、私は手元にあった1mm厚のプラ板を使うことにしました。
キーキャップのサイズの目安にならないと意味がないので、まずプラ板を18mm角でカットします。*2四隅はちょっと丸めたほうがいいです。そして割り箸をカットして両面テープでくっつけて持ち手にしました。
造形する
作った土台の上にグレイスカルピーを適量のせて、いよいよ粘土遊び開始です。キーキャップの造形に使用するスカルピーの量はほんのちょびっとなので、グレイスカルピー一つ買えば毎週新しいキーキャップを造形しても一年分はあるんじゃないかと錯覚するほどです。ナイスコスパ。
つまようじやタミヤの調色スティック、プラスチックスプーンなど、使えそうなものを利用して心ゆくまで造形します。ここで有無を言わさず己の持つ造形力やセンスが顕になります。他人様の作品はできるだけまともには見ないようにしましょう。(なんとこの項目写真なし!)
オーブンのセッティング
造形に納得したら、焼成して粘土を硬化させますが、その前にオーブンのセッティングが必要です。
粘土に直接ヒーターを当てると焦げますので、上面はアルミホイルで半ドーム型のようなものを作り、底面はその辺りに転がっていた端材の板を置きました。
燃えませんように……*3
前面扉の引掛けを外してフルオープンできるようにして、扉側にプラモデルに仕込む用のハイキューパーツだったかの1mm厚の薄い磁石を3箇所付けて、ちゃんと閉まるようにしています。
130℃で焼く
130℃に温度目盛を合わせ、15分ほど焼きます。
焼いている間は独特の匂いが漂いますので、ちゃんと換気しましょう。初めて焼いたときは、「ああ、これキッチンでやらなくて良かった……」と安堵しましたね。その程度には匂いが出ます。
造形チェックと修正
焼き上がって冷めたらオーブンから取り出し、造形のチェックを行います。
グレイスカルピーは硬化すると、一般的なプラモデルより少しだけ柔らかめのプラスチックくらいの硬さになります。表面処理を行う場合は紙やすりよりは各種スポンジヤスリ(600番相当~3000番相当)がおススメです。またカットやバリ処理はデザインナイフで行えます。
タミヤ研磨スポンジシート 4タイプ (#400、#600、#1000、#1500) セット
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またエナメル溶剤で溶ける特性がありますので、表面を滑らかにしたり、溶剤を塗布してさらに粘土を増し盛りして再造形する、なんてことも可能です。
底面をくり抜いてL2Kにつける
硬化したキーキャップ原型が出来たら、L2Kに固定しましょう。
L2K側には中央に軸がありますので、そこにハマるようにデザインナイフ等で原型の底面を掘ります。
L2Kへの固定は薄い両面テープを使用しました。
出来るだけL2Kの中心に原型を配置して固定しないと、下側の型で軸受けがズレてしまうので気をつけます。
型取り
透明シリコンで型取りします。
現在は、硬化液とシリコンを混合後、真空保管庫に入れて200回シュコシュコして減圧。10分程度経ったら出して注入、というのが安定して気泡が入らないモールド製作メソッドになりました。
DSAキーキャップの下型と組み合わせて注型
シリコンが固まり、余分なカスを取り除けば上型の出来上がりです。
下型は高さがあまりないDSAやXDAのキーキャップで作ったものが適しています。下型の作り方は前回記事をごらんください。Artisan自体に高さがあれば、CherryプロファイルでもSAプロファイルでもなんでもいいとは思いますが。
Artisanキーキャップ完成!!
UVレジンや、エポキシ系またはポリウレタン系の2液レジンなどを型に流し込んで硬化させたら、念願のArtisanキーキャップの完成です!感動!!
まとめ
なんだかアドベントカレンダー用の記事として相応しいのか?という気もしないでもないですが、いかがでしたでしょうか?
Artisanキーキャップ、作ってみたくなりましたよね!?
ぼやぼやしてるんじゃない、さっさとスカルピーとオーブントースターを買いに行くんだ!!
「この記事は前半をHelix carbonite (Outemu Ice V2 Clear Lubed w/Carbon SA Keysap)、後半をIris (Aliaz Silent Tactile w/GMK Plum and Nillpo Cable)で書きました。」